ー先輩は父なんです

入社のきっかけは、元々当社で働いていた父からの紹介でした。子供の頃から、父はタクシーの乗務員として頑張っていて、かっこいいなと思っていました。コロナ禍でタクシー乗務員を辞める方が多い状況になっても、やめずに続けていたのはすごいと思っていますし、そんな父の姿を見ていたので「タクシー乗務員にならないか？」と誘われた時に、やってみようと思ったんです。

それまでは個人で動画作成や絵を描くなどの仕事でしたので、タクシーは全くの未経験。最初は、「稼げるかな」と思ったのも事実です。ただ、父が私をこの歳までちゃんと育ててくれているので、それは大丈夫なんだろうなと・・・。運転は好きでしたが、そうは言っても、自分の運転がうまいと思ったことはなかったし、そもそも方向音痴なので地理の面で最初は不安でした。

また、父と同じ会社で働くのってどうなんだろう？とも思いましたね。同じ会社に入社して、顔を潰さないでちゃんと働けるんだろうか？と・・・。面接の時に、父について周りの方がとっても褒めてくださっていたので、「自分も頑張らなきゃ・・・！」とプレッシャーを感じました（笑）

入社して魅力だと感じたのは、とにかくアットホームで雰囲気がいいことです。「ここはこうしたらいいよ」とか「こういう道があるから」とか「このお寺の場合はこうしないといけないよ」とか本当に丁寧に教えてくださって、「いい会社だな」と思いました。多分、父もそういう面を魅力だと感じて、当社を勧めてくれたんだと思います。

研修は結構長くやっていただいて、最初の1ヶ月は通り名を覚えたり、会社の出勤ルールなどを教えてもらっていました。二種免許を取りに行って、取得できた後は先輩との同乗研修で、どの道を通ると効率的かとかも教わりました。

入社する時は「稼げるかな」「地理大丈夫かな？」と不安だったのですが、実際に働いてみると、最初に思っていた以上にお客様が乗ってくれる事を実感してます。予約のお客様も多いですし、「お客様がいない、どうしよう！」と思うことはなくて、やってみたら意外と大丈夫なんだなと思いましたね。お客様も昔から当社をご利用される方もいらっしゃって、すごく良いお客様ばかりです。

その理由の一つとして、お客様がどこでよく乗ってくれるとかなどのデータを踏まえて乗車を予測してくれる需要予測システムがあります。私のような初心者にはとても役立つシステムで、予測された通りに走れば手を上げてくれるお客様とも会いやすいですし、配車も多いです。結果が全然違うなと実感しています。

将来的には、観光タクシーもやってみたいですね。京都検定を持っていたり、お客様を楽しませながら観光案内ができる方が担当している花形的なポジション。観光地自体の勉強もしなければならないので、まだ先の話ですが、当面の目標です。

一緒に仲良く頑張って行けたらいいなって思っています。